深淵から見えた

白衣の堕天使。精神科→外科。

逃避行

 

逃げて来た。

中学時代にいじめられて不登校になった。

高校時代にいじめられて保健室登校になった。

社会人になっても人間関係で悩んで自傷

退職した。

 

私は逃げてばかりいた。

 

逃げることは悪い事じゃない。

死ぬくらいなら逃げればいい。

 

簡単に人は言うけれど、

逃げた末に待っているのは

死んだように生きる日々だ。

 

転職しても私は逃げた。

思うようにいかない業務、冷たい視線。

私は体調を崩し、

それを理由に仕事へ行かなかった。

 

今日、看護部長と面談した。

 

「普通は」「普通に考えると」そう連呼された。

「普通って何だ」

それの言葉が喉元まで出かかった。

 

「あなたは仕事ができない訳じゃない、

仕事はできるのに

仕事に来ないのはどうして?」

と言われた。

 

はっとした。

この職場に愛着もなければ

この職場で目指すものもない。

ただ、次引っ越すまでの繋として選んだ職場。

そこで少し思うように行かなかった

ただそれだけの理由で逃げていた。

 

一昨日、職業紹介所に行った。

居心地が悪くなったので転職しようと思った。

でも、突きつけられたのは

資格があるだけで学歴もない人間が

何度も転職を許される世界はないという現実。

 

ここで逃げたら

私はどこへ行っても同じ事を繰り返す。

 

少しうまく行かなかっただけの所で

踏ん張っていたら

こんな状況にはならなかった。

全ては私が蒔いた種。

 

逃げることは決して悪い事じゃない。

それは、

生きるか死ぬかの選択に追い詰められた時の

最終手段。

 

私はまだ本気で死ぬ決心をした訳では無い。

逃げるにはまだ早い。